住み換えローンが誕生した背景は?
住宅ローンを完済する前にマイホームを買い替える場合には、残っているローンを物件の売却代金や預貯金によって完済した後に、新たに住宅ローンを組んで行うのが原則です。
しかしながら、地価の下落が続いている現在のような状況ですと、物件の売却価格よりもローンの残りの方が上回っているケースも多いと思われますので、買い換えが不可能であるということになってしまいます。
このようなときに、そうした状況にある人を救済する制度として誕生したのが住み換えローンになります。
住み換えローンを利用すると、高金利時代にローンを組んだ人は、低利のローンに乗り換えることが可能です。
住み換えローンというのはどのようなものですか?
住み換えローンの中身は各金融機関ごとに異なりますが、おおむね以下のようなものです。
■対象者
現在の住宅の大幅な値下がりによって、売却しても残りのローンを完済できない方
■上限金額
以下の金額のどちらか低い金額を上限として融資を受けることができます。
・担保評価額に最高2,500万円を加えた金額
・通常の住宅ローンと比べて、新規住宅の担保評価額の3倍の金額
住み換えローンの不利な点はどんなところですか?
住み換えローンというのは、年収に占める年間返済額の比率が最高30%以内※となっていますので、融資条件が不利になり、それにより通常の住宅ローンよりも融資額が少なくなります。
また、次のような制限があったりもしますので注意が必要です。
■金融機関では信託銀行以外は不動産の仲介業などができないことから、提携不動産業者の物件の買い換えに限られる。
■年収が多くないと借りられないケースがある...など
※通常の住宅ローンは最高40%です。 |