鑑定評価を行う際には、価格形成要因を市場参加者の観点から明確に把握し、かつ、その推移と動向、諸要因間の相互関係を十分に分析して、次の3つの価格形成要因に及ぼすその影響を判定することが必要になります。

■不動産の持つ効用
■相対的希少性
■有効需要

価格形成要因は、通常、次の3つに分けられます。

■一般的要因
⇒　自然的、社会的、経済的、行政的の4要因に分けられます。

■地域的要因
⇒　宅地、農地、林地、それぞれの用途的地域別に分けられます。

■個別的要因
⇒　土地、建物等の区分に応じて分けられます。

不動産の鑑定評価に関する法律というのは、不動産鑑定士等が鑑定評価業務上で準拠すべき指針等のことです。

具体的には、土地等の不動産の適正な価格の形成に資するために、不動産鑑定士等の資格と不動産鑑定業について必要な事項を規定した法律のことをいいます。

この法律では、次のようなことについて規定しています。

■不動産鑑定業者の登録
■業者の業務内容
■業者への国土交通大臣または都道府県知事の監督および不動産鑑定士等の資格試験
■有資格者の登録制
■不動産鑑定士等の責務
■国土交通大臣の監督...など